キャッシング業者と法律改正

キャッシングにまつわる法律改正。その二つ目が迫ろうとしていましたが、それに対してキャッシング業界内の動きというのはどのようなものだったのでしょう。
これは当然ですが、業界を上げての大反対となります。それもそのはず、グレーゾーン金利が撤廃されるとなれば、利益が減るのですから、反対するのも当然です。しかし、その根拠が「利益」だけでは説得力に欠けるのも事実です。
そこでキャッシング業者が訴えたのが、グレーゾーン金利が撤廃されると、ヤミ金業者に流れてしまうというものです。ヤミ金というのは、グレーゾーン云々ではなく、すでに設定されている金利そのものが違法のもので、通常のキャッシング業者の審査に引っ掛らないような人がヤミ金を利用するのですが、もしもグレーゾーン金利が撤廃されたら、そうしたヤミ金業者に流れてしまうという主張です。
これは、一理あるものではあるにせよ、ヤミ金そのものがどうというものでもないですし、また、論点も微妙にずれていましたので、結局は法律改正となる事になりました。これはキャッシング業界にとっては踏んだり蹴ったりと言えるでしょう。特に過払い返還請求が増加していくことが懸念されていましたので、とにかく利益を拡充したいと思っていたキャッシング業者からすると、入ってくるお金まで削られてしまう事になる法律規制は、是が非でも避けたいものでした。
国会議員などに頼み込み、反対運動を行ってもらう業者もいたくらいですが、しかし、裁判で違法と認定されてしまったという事実。さらには、キャッシングが原因で自己破産に至る人が増えているというその現実の前に、結局は法律改正となる事になったのです。キャッシング業者からすれば面白くもなんともない法律改正となってしまいましたが、利用者にとってはとても素晴らしい法律改正となったのです。
それもそのはず、それまで苦しめられていた利用者。苦しめていた張本人が今度は苦しむ番となったのですから、それは面白いに決まっているでしょう。こうして、グレーゾーンは撤廃される事となったのですが、最大限の温情として、とりあえず三年間の猶予が与えられたのです。
いきなり変化してしまっては、どうしても対応しきれない業者も出てくるという配慮からです。しかし、この三年間が、もっと苛酷なものになってしまう法律改正が待ち受けていたのですから、キャッシング業者はまさに泣きっ面に…というやつです。